ローマ観光
今日は、今回の旅行で一番のボリューミーな1日よ。
ローマの観光名所を回るわよ。
早く起きてよね。夜まできっちり行くわよ。
はいはい。
有名観光スポットが目白押しだから、
楽しみだよね。じゃ、出発しましょう。
バチカン美術館
本日は早朝より、バチカン美術館に向かいます。バチカン市国は、ローマ市内にある世界最小の独立国です。東京ドーム10個分くらいの面積ですが、日々、世界中から観光客が訪れる人気の観光地です。バチカン美術館のチケットは、公式サイトからオンラインで、入場日の60日前から購入できます。
バチカン美術館は、地下鉄A線のオッタヴィアーノ駅から徒歩10分です。予約時間の30分前の8時には到着しましたが、バチカン市国の城壁沿いに行列が既に数百m続いています。予約なしの方の列のようですが、この時間でこの行列ですから、事前予約をおすすめします。
予約ありの列と聞いて並びましたが、どの列が予約済みなのか?予約無しなのか?整列とは言えない秩序のない自由な並び方でした。しかし、予約時間にはスムーズに入館が始まり、概ね時間通りに入館できました。
バチカン美術館には貴重な芸術作品の展示数は膨大です。しっかりと見学すると半日はかかりますが、ポイントを抑えれば3時間でも充分に堪能できました。
バチカン美術館の3時間見学コース(参考)
バチカン美術館公式サイトの「Mappa Musei Vaticani」を参考に事前にルートを決めておくといいですね。
グレゴリアーノ・エジプト美術館
バチカン美術館といっても、同じ建物の中に複数の美術館があります。このゾーンは、エジプトの美術品や古代エジプトの遺物が展示されている「グレゴリアーノ・エジプト美術館」です。
石板、ミイラ、木棺などが数多く展示されています。
キアラモンティ美術館
このゾーンは、ピーニャの中庭に面して建つ「キアラモンティ美術館」です。ここには、数多くの古代ローマやギリシャの彫刻の作品が展示されています。
飾られている彫刻は、神々や貴人、神話に登場する人物がモデルのようです。
新回廊
新回廊に展示されている彫刻は、より一層すばらしい傑作が、美しい回廊に並んでいます。ナポレオンによりフランスに没収された美術品を取り戻したものが展示されています。
ナイル川を擬人化した作品。右端にエジプトのスフィンクスが見えます。
ピーニャの中庭
ここはバチカン美術館の内部にあるピーニャの中庭です。球体のある球体直径4mのブロンズ製の球体のオブジェは、イタリア生まれのアルナルド・ポモドーロの作品。その名のとおり、球体の中に球体がみえます。
ピーニャ(松ぼっくり)の巨大なブロンズ像。ローマ時代には噴水として利用されていたようです。
ピオ・クレメンティーノ美術館
ピオ・クレメンティーノ美術館は大きく5部屋にわかれています。最初にあるのが八角形の中庭。もともと四角形の空間でしたが、ミケランジェロが柱を増設して八角の空間に造り変えたようです。八角形の壁面に沿って彫刻が配置されています。
次の部屋が動物の間。奥にある像がメレアグロス。古代ギリシア彫刻家スコパスが、紀元前4世紀ごろに制作したオリジナルの模刻であると考えられています
その次にあるのがミューズの間。その中央にあるベルヴェデーレのトルソー。
そして次の円形の間の中央には、4メートルを越える一枚岩から造られた大水盤が置かれています。
最後にあるギリシャ十字の間には、斑岩で造られた2基の石棺があり、重厚で歴史を感じます。
タペストリーのギャラリー
タペストリーのギャラリーに飾られているキリスト復活のタペストリー。
天井の装飾は、凹凸による明暗で立体感を表現するキアロスクーロという技法が使われています。
地図のギャラリー
天井が美しすぎて、ずっと上を見てしまう地図のギャラリー。素晴らしい光景で、多くの人が天井を見るために立ち止まっています。
イタリア各地方の地図が40枚もあります。これはイタリア全土の大きな地図!
地図のギャラリーの出口の上には、バルベリーニ家の蜂の紋章らしきものが見えます。
ソビエスキ王の間
ソビエスキ王の間には、トルコに勝利したポーランド王であるソビエスキを描いた大きな絵画が展示されています。
無原罪の御宿りの間
無原罪の御宿りの間の下にある小さな青い衣装の像が聖母マリアです。
ラファエロの間
ラファエロの作品の中で最も有名な作品の一つがアテナの学堂です。古代アテネの哲学者たちの様子が描かれています。真ん中にいるのがプラトンとアリストテレスです。
署名の間の天井画には、4人の女神の画像が描かれています。
システィーナ礼拝堂
そして、バチカン美術館のクライマックス、システィーナ礼拝堂です。ミケランジェロが描いた壁絵である最後の審判で、とても有名な場所です。撮影禁止なので、しばらくとどまり、しっかりと目に焼き付けました。画像はWikipediaからお借りしました。
「最後の審判」誰もが一度は聞いたことのあるこの作品。登場人物は400人ほど。中央がイエス・キリスト、その隣が聖母マリアです。上半分は、聖人たちのいる天上世界で、キリストを中心に十二使徒や聖人、殉教者が描かれています。 キリストの下方では、天使たちが最後の審判の始まりを告げるラッパを吹き鳴らしています。
「天地創造」。巨大なこの天井画には、旧約聖書を題材にした9つの物語が描かれています。各物語は「光と闇の分離」「太陽と月の創造」「地と水の分離」「アダムの創造」「イヴの創造」「原罪と楽園追放」「ノアの燔祭」「大洪水」「ノアの泥水」の順で展開されていきます。
絵画館(ピナコテカ)
絵は表裏に描かれており、この面の中央に「玉座のキリスト』と跪くステファネスキ、向かって右側のパネルには「聖パウロの斬首」、左側のパネルには「聖ペテロの磔刑」が描かれています。
ラファエロの大きな3作品が並べられています。真ん中のキリストの変容は、ラファエロの最高傑作とも言われており、死の間際まで描き続けた作品です。
螺旋階段
バチカン美術館の出口付近にある、この螺旋階段は二重の螺旋で構成されています。上りと下りがそれぞれ別の道になっているため、行き交う人がぶつかることがないです。芸術的かつ、実用的なデザインです。
サンタンジェロ城
バチカン美術館の見学後、空いていたらサン・ピエトロ大聖堂を見学しようと思っていたのですが、サン・ピエトロ広場をぐるっと一周の長蛇の行列です。入場無料ということもあるのでしょうか、日中は1〜2時間待ちが常のようです。明朝に出直すことにしてサンタンジェロ城に向かいます。
徒歩で約10分の距離です。ここは テヴェレ川にかかるサンタンジェロ橋から見る城が最高でした。「ローマの休日」のロケ地として使われたことにも納得です。
それほど待つこともなく20分程度で入場できました。
内部は歴史を感じる造りで、多数の展示物も見応え十分でした。
階段の手すり上の飾りは球形で、蜂が3匹とまっている。バルベリーニ家の紋章。
一番の見どころは屋上。サン・ピエトロ大聖堂が綺麗に見えました。
外観が素晴らしすぎて、それを上回る見所はなかったかも。あくまで私見ですが。
Anni60(レストラン)
テヴェレ川のほとりを歩き、ナヴォーナ広場をかすめながら観光は続きますが、もう3時近い時間でしたので、遅めのランチとしました。またまたイタリアンです。お店の名前はAnni60。カルボナーラパスタ、デイアボラピザをいただきました。本場の味、どこで食べても美味しいです。
パンテオン
少しゆっくりし過ぎたこともあり、パンテオンに到着するころには既に日は落ちかけていました。しかし、大勢の人がチケット購入の列に並んでいました。少し前までは入場料は無料だったようですが、現在は5€です。30分ほど並んで入場できました。
建物内は想定よりも暗いです。天井が高く、巨大な内部空間には様々な彫刻があり、2000年前の建造物とはにわかには信じられませんでした。
ドームの中央は穴が空いており、日中は陽がさすようです。当然、雨も降ってきます。
トレヴィの泉
パンテオンからさらに歩いて移動を続けます。賑やかな街内をジェラートを食べながら、ぶらぶらと進んでいくとものすごい人がいる一画がありました。ここがトレヴィの泉です。先の方に噴水が見えますが、一向に近づけません。ここまでとは!想像を超えています。ローマには文化的にも、芸術的にもこれ以上のものは多々ありますが、集客力は一番でした。
なんとか泉まで近づき、コインも投げ入れました。また、ローマへ帰ってこよう。
スペイン階段
本日の最後の目的地までは、トレヴィの泉から15分ほどです。スペイン階段の上側から到着しました。映画「ローマの休日」を見たことがないので、個人的には、それほど思い入れはありませんが、TVなどでよく見ていた有名な場所ですし、クリスマスツリーもとても綺麗で、行って良かったです。
ここも凄い人の数でした。バチカン美術館など主な観光スポットは夜間は閉鎖しているので、余計に人が多かったのかもしれません。
朝から詰め込みの観光スケジュールでしたが、とても充実した1日でした。ローマを満喫です!明日は、サン・ピエトロ大聖堂を見学するローマ最終日です。下記から是非ご覧ください。